遠い水平線 タブッキ ☆☆☆☆

時間のにおい
一寸、私は指先を舌でしめらし
あるはずもない風へとかざすけれど



仕組みはわからずして
そうなることはしっていて
遠い遠いのはどの感覚



漕ぐように時をすすむことを
そよぐように時のすすむことを



水平線は瞳から遠く逃げ



その隙間に私がいる


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タブッキの世界観、須賀敦子の感性にいたるまで。自分の稚拙さを知りながら読むのはもどかしい。