2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧
アイは紙一重。愛と哀のことである。夭逝した作者の弱さと強さ、その両方がうつくしい語りに結晶化されている。ただ、うつくしいだけではない。どの小作品にもひやりとするものがある。純粋では割り切れない子供の一面や、ややもすると時代においていかれる…
どこかに行こうと思います。どんなところに行くのかもわからないのに、いったいどうして、どんな本を読みたくなるかがわかるでしょう。遠い朝の本たち(須賀敦子)/ 鏡のなかの鏡―迷宮(ミヒャエル・エンデ)/アルケミスト(パウロ・コエーリョ)/ミスタ…
いわゆるヒストリーと、オーラルヒストリー。両方が欠かせないことを改めて思う。それは文字通りの日本史でも、文化史でも建築史でも同じ。鳥の視点と人の視点を行き来することは簡単ではないが、この本はわりとうまくやっている。それもパブリック向けに。…
対話における緊張を緩めずいきたいもの。ひとつのスリルでもある。本書、とくにはっとさせられる内容はありません。
断念。でも会得には程遠くとも、エクアンさんの考えのあらましはわかったつもり。ありがたい言葉をありがたく受け取る余裕が今、ないのかもしれない。
哀しいだけが孤独ではないとしる温かさもつよさも、うちにあるそれは時間が醸成するものだから耐えるのみ、心裂かれる時もある
春らしい日曜日、2012年度スタートしました。 昨年度読んだ本、90冊でした。三桁ならずか、とつい肩を落とすさもしいわたくしですが、本当に2011年度は多くの本とのよい出会いがありました。ひとつひとつふりかえると、そのときの自身の状況も思い出されま…