2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

selbsgespraech

30目前のひとりごと よい旅をいただき よい彩をあじわい 仕事に向き合う 機会を得ました ラストスパートをがんばりたい

TVピープル 村上春樹 ☆☆☆☆

たどっていたはずの真っ当な道筋は、やがて理の通らない次元をゆく。 微妙なズレに覚える違和感。それもじきに立ち消え 理のとおらない時空こそ、本来だったと受け入れる。 いびつな土壌をもつマルケスやリョサとの違い 理が変容していくさまが村上春樹らし…

TPP入門 日本経済新聞社

野田政権時代の解説本。少々古いのですが入門にはうってけでした。PRO/CONがまとまっています。グローバル化による、あらゆる側面の勝敗。国民をまもってきたネイションは解体し、世界を舞台に個人戦がはじまっています。 国家としての旧態からの脱却できず…

空白の5マイル 角幡唯介 ☆☆☆☆

チベット、世界最大のツアンポー峡谷に挑むバネのある力強い瞬間、共鳴し増幅する男たちの物語。ツアンポーとその流域「空白の5マイル」に文字通りのみこまれるようにして読んだ。植村直己にあこがれた幼いころとはちがう。私は、井上靖「天平の甍」の業行…

葉桜の季節に君を想うということ 歌野晶午 ☆

いけすかないなーと読み始めてそのまま終わった小説。書き言葉ならではの、小説の前提を覆す構成は面白いのですが、一発屋というか、ルール違反というか。私はやはり、オースターのような緻密さを求めます。(週末ミュージシャンMA氏推薦図書)

あこがれの扉をあけて

秋冬の小旅行をたのしみにしている。はからずも中高時代の修学旅行の地を訪ねることになった。もう、遠いむかしのこと。懐かしのというよりは、再び憧れの扉をあける思いで、本を流しみている。

NHK美の壺/枯山水 ☆☆ 13/10/29

<晩秋、具象と抽象の狭間へ>中学の修学旅行は奈良・京都だった。お得意の旅程つくりと、苦手の行動班つくりで必死だったから、寺社や庭園の予習なんて思い至りもしなかった。空っぽの頭とこころでみた枯山水はどうだったのだろう。 中途半端な知識と委縮し…

NHK美の壺/長崎の教会 ☆☆ 13/10/31

<早春、長崎の玉手箱をたずねて>高校の修学旅行は巡礼の旅だった。広島、萩、長崎と、人々の想いの跡をたどり、みなでハレルヤを歌う。ほかにおぼえているのは教会建築だ。広島の世界平和記念聖堂は、厳かな篤さへの畏れ 長崎の日本二十六聖人殉教記念館は…