2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

カンブリア宮殿 村上龍×経済人 社長の金言2 ☆☆

■日本を支えてきた会社人とは朝は5時起き、夜も遅く、下手したら土日まで、真面目なサラリーマンをしている。ところがいまだ、時折違和感を感じる。育った環境のせいだろう。けれども最近、やっと日本のお家柄、会社風土が判ってきた。会社員を謳歌している…

病欠報告、読書復帰

リハビリでyoku yomu 再開。頭も体もぼおっとしている。一時間読んでは、三時間寝るの繰り返しだ。今日は郵便局まで徒歩300m、それがやっと。ふだん頑丈すぎるだけに、今回のダメージは精神的におおきい。■アイスランドへの旅/ウィリアム モリス/晶文社 20…

アイスランドへの旅 ウィリアム モリス ☆☆

「アイスランドへの旅」と私の旅のはじまり >>独立以前のアイスランドを、二度モリスは訪れている。本書は1871年、最初の旅の手記だ。当時37歳のモリスは一週間の船旅をへて、ポニーで島の西側を一か月ほどで巡った。海に浮かぶ、不気味な山のシルエット。…

よみがえれ!夢の国アイスランドA・S. マグナソン ☆☆

「よみがえれ!夢の国アイスランド」と私の旅のはじまり2 本書の刊行から間もない2008年、アイスランドの経済が破綻し、2010年には火山の大爆発で空の交通網が大混乱した。それまでこの国を認識していなかった日本人は私だけではないだろう。その後の数年間…

スローターハウス5  カート・ヴォガネッ ト☆☆☆☆☆

旅に携える本は、須賀敦子とミヒャエル・エンデ。いつのころからか、どこに行くにもこう決まっていた。ところが今回は違う。遅まきながら電子書籍に手をだしたのだ。ところがラインナップが実に悪い。寺田寅彦をのぞき、私の好きな作家はことごとく市場から…

世界を変えた10人の女性 池上彰 ☆☆☆

お茶の水女子大学での講義を収録。講義のまとめとして「世界を変えた女性たちの多くに共通する資質とは何か」を学部・学年を異にする学生たちが論じている。わたしは「自由」だと思う。逆説的に聞こえるかもしれないが、直感はそういう。直感は往々にして正…

あしたはアルプスを歩こう 角田光代 ☆☆

私には山の格好がよく似合う、そんな自負がある。空と大地を切り裂く滝へ、無数の虹を秘めた氷河へ、月面さながらの溶岩の平原へ。世界を凝縮した島、アイスランドでは予想以上に山の服装が活躍した。首都レイキャビクですらウィンドブレーカー姿だったから…

真昼のプリニウス 池澤夏樹 ☆☆☆☆

アルプスの話を書いて、しめっぽくなった。やさしく、けれども気高くありたい。 「真昼のプリニウス」の主人公は、その不器用な生真面目さが私に通じる。火山学者である彼女のアイスランド留学の計画、水泳をする何気ないシーン。そういったひとつひとつにも…

ディズニーの隣の風景 オンステージ化する日本 ☆☆☆

なにかもがイベントだ。農業、山歩き、料理、飲み会。当たり前だったはずの生活が、すべて商品化されている。そう仕立てなければ人の関心が向かない、商売にならない、自分の意味がない。強迫的な連鎖。「オンステージ化」する日本に辟易している。 幸い、ア…