2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ザルツブルク 祝祭都市の光と影 池内紀 ☆☆☆☆

小さく地味だが誇り高い街、あるいは異形の街。「特ニ記スベキ何事モナシ」、と、『ザルツブルク幻視行』は始まる。歴史であり、エッセイ、小説でもある。こういうものを、描きたい。こういう体感のために、きっとだれもが旅をする。 何事もない一日がやがて…

国土と日本人 災害大国の生き方 大石久和 ☆☆

国土づくりの現場に立ち会ってきた著者の語りは熱い。東日本大震災で脆弱列島の現実を目の当たりにした今、国土の再整備と、東京と地域同士の連携を掲げる。国をひとつの有機体として機能させる立場からいえば、本書の論は実に明快だ。ただ、自身の身辺にし…

meine schönste Landschaft in Suedtirol

[ Heute habe ich so viel um Tirol wieder zu besuchen gearbeitet. ich erinnere mich an diesen Tag.

Schoene Landschaft in Chichib

[ 3 jahare! meine Chichib ist noch sehr schoene, und ich habe viele Gruess Gott gesagt...aber, ein Fehlgriff ohne Ihm! na ja, mein Deutsch ist fast kaputt und alle Fehlere sind OK!

ベロニカは死ぬことにした ☆☆☆☆

ベロニカは、人生において、行動を起こす瞬間こそが全てだと知っていた。そしてそれが証明される時がきた。−彼女は、睡眠薬を多量に摂取し―そして今がまさにその瞬間で、最後までたどりつけたことが嬉しかったものの、わずかに残された時間をどうしたらいい…

ふしぎなキリスト教 ☆☆☆☆

神様の生態学である。わたしたちは「近代」が、その澄まし顔をめりめりと剥がされていく様を、目の当たりにしている。EU破綻状態のいま、読みたい一冊だ。整理しきれない性質を多く孕んだキリスト教。それゆえ生まれた、事由の追及、異端が吐き出される機…

カメラマンからカワラマンへ 山田脩二 ☆☆☆

「脩ちゃん」とお会いしたのは石山研「農村研究会」の折。二日酔いの講師のお出まし、上機嫌の我が師との掛け合いは、仙人たちの知恵比べのようでした。 本書で脩二さんの写真作品の流れをしり、SD(1972/03)「日本村/今」を見ました。いぶし銀の淡路瓦と、…

展覧会ウィーク

◆石元泰博展@神奈川県立近代美術館/0520SUN ☆☆☆ 白黒フィルムを携え、父と鎌倉へ。小町通りでつまみ食い、地方ロケ風お食事処で昼からビール、みずみずしい緑の銭洗弁天…ここちよい一日でした。 桂の次元 桂離宮を面的に、グラフィカルにきりとる写真が美し…

アルケミスト パウロ・コエーリョ ☆☆☆☆

旅をもとめて、居場所をもとめながら。語りかける、夢の残滓。「星の王子さま」を思わせる前半は☆5つ。まだ純な羊飼いの少年が、人々とであい、自分自身ともむきあう過程です。錬金術師に出会ってからの後半、少年は、砂漠、自分の心、ついには「大いなる魂…

遠い朝の本たち 須賀敦子 ☆☆☆☆

鏡のなかの鏡―迷宮ミヒャエル・エンデ ☆☆☆☆