2014-07-01から1ヶ月間の記事一覧

日本史の謎は「地形」で解ける【文明・文化篇】 ☆☆☆ 竹村公太郎

「謎はすべて解けた」と決めの台詞が頼もしい著者は国交省出身の土木マン。家康が読み込み、整備した江戸の地勢、エネルギー(木材)システム、はたまた日本を出てピラミッドまで。土木マンらしい歴史に対する身体感覚はさすがである。なかでも水道史にみる…

私が伝えたい日本現代史1960-2014 田原 総一朗

歴代総理史を通して現代史をみる。たいへんわかりやすい。(2014/ポプラ新書/6月読了)

アンネ・フランクの記憶 小川洋子 ☆☆☆

1995年、アンネの足跡と友人たちをたずね、小川洋子はオランダ、ドイツ、そしてポーランドへ発つ。「古い友人」のようだというアンネと彼女とは、書くことへの思いで結ばれている。ひとの身体、時間、想いは、無残に解体され、無機的なパーツとして集積され…