TVピープル 村上春樹 ☆☆☆☆

たどっていたはずの真っ当な道筋は、やがて理の通らない次元をゆく。
微妙なズレに覚える違和感。それもじきに立ち消え
理のとおらない時空こそ、本来だったと受け入れる。
いびつな土壌をもつマルケスリョサとの違い
理が変容していくさまが村上春樹らしい。