2012-04-26から1日間の記事一覧

新実南吉童話集(岩波) ☆☆☆☆

アイは紙一重。愛と哀のことである。夭逝した作者の弱さと強さ、その両方がうつくしい語りに結晶化されている。ただ、うつくしいだけではない。どの小作品にもひやりとするものがある。純粋では割り切れない子供の一面や、ややもすると時代においていかれる…

見知らぬ処、見知らぬ友

どこかに行こうと思います。どんなところに行くのかもわからないのに、いったいどうして、どんな本を読みたくなるかがわかるでしょう。遠い朝の本たち(須賀敦子)/ 鏡のなかの鏡―迷宮(ミヒャエル・エンデ)/アルケミスト(パウロ・コエーリョ)/ミスタ…