夢みる人びと イサク・ディネセン ☆☆☆☆

現実と夢、現在と過去を縦断する不思議な物語3編。「夢見る人びと」と「詩人」の謎めいた女は、「百年の孤独」のレメディオスの昇天を彷彿とさせる。とはいえマルケスリョサのラテン文学とはまた異なる魅惑的な違和感を秘めている。ゴシックといわれると一寸納得した気分になるが、消化はなかなか難しそうだ。
白水社/140816読了)