2013-04-12から1日間の記事一覧

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 村上春樹  ☆☆

時間と場所。断たれつながり、遡り、また流れる。 短い小説ではありますが、たたまれた時間と場所に身を委ねて読めました。 予想通り、登場人物の自意識に毎度の疲れを感じますが、今回は主人公に若干の共感―年齢や「つくる」ことへの体質―はあったかもしれ…