◆2011年秋 第2弾 たまにはカラッと お気楽映画祭

■ルド&クルシ ☆☆ 2011.09.03
G・G・ベルナルを暇つぶしに見ようか、程度。ストーリーはともかく、バナナ農園や村の風景がとても好きでした。メキシコ、いきたい。

ラブ・アクチュアリー ☆☆☆ 2011.09.11
女子が大概お気に入り映画に挙げ、レンタル屋ではかなりの確率で貸出中。避けていたのですが…。空港に始まるシーン。ああいう風景を撮るのはわたしだって憧れるし、女子にこの映画が好まれるのも納得。私のツボはポルトガル女の子、素朴で可愛いしストーリーもベタでよい。単にポルトガルに憧れているせいかもしれないが。編集後記で明かされたカットされたアフリカの挿話、あれば効いていたと思う。

佐賀のがばいばあちゃん ☆☆ 2011.09.17
逞しく楽しく貧乏に生きるおばあちゃんのもとに、広島から孫がやってきた。おもしろくも温かみのある少年の成長記。お笑い禁止の暗黙のルールのもとで育ち、島田洋七を知らなかったが「考える間を与えちゃあいけない」というコメントはなかなかいい。私好みではないが、面白さと細やかさが両方ある安定した映画。倉内均監督の生真面目さや内藤政市(美術)のものへの暖かい眼差によるところが大きい。

迷子の警察音楽隊 ☆☆☆☆ 2011.09.20
まずタイトルがいい。レンタル屋で名作を手にしていましたが、タイトルに惹かれてあっさり鞍替え。まったく、なんでこんな映画が唐突に転がっているのでしょう。
話は単純。エジプトからイスラエルにやってきた冴えない警察音楽隊、迷子になって寂れた町で一夜を明かす。彼らを世話するミステリアスで強そうな女性、失業中の一児の若い父親や、これまた不甲斐無い青年。笑いが出てしまうくらいに物悲しい音楽や、無情に通り過ぎていく空港の人たち、とまどいの表情、そして控えめで暖かなシーン。ぱちっと画面の構図も色のコントラストも利いていて綺麗でした。