◆2011年秋 第3弾 申し訳程度に建築、勉強の秋

建築勉強しなくちゃ!ことあるごとに反省をしてはいるのです。昔「好きな建築家は?」と会社の先輩にきかれました。まっとうな回答をしていたつもりが「建築の答えになっていない」と遮られました。建築を語ったはずが物語にしかきこえなかったとのことです。ところが隣の同窓の先輩はうなずいているのです。「教育」のおそろしさを思い知った瞬間です。
(備忘録を開設し今日にいたるまで「建築」のカテゴリがなかったことに今気付きました、ショック。)

■D.アジャイ講演会(UIA基調講演)
ちょっとしたカルチャーショック。それは文化の差異から来るものでは全くありません。文化の差異に対するものなのです。第5回yoku arukuに掲載。
2011年9月28日(火)@UIA・東京国際フォーラム

■アラヴェナ展
近くて(徒歩10分)遠い(時間合わない)ギャラ間。駆け込みで行ってきました。見せ方は美しく、訪れる人の行為を促している点でとても素直な展示。わりと「ちまっ」とした作風で日本人の感性に合うと察しますが、日本人のような内向性はなく健全。時間がない中での鑑賞でしたが、少し追ってみたい建築家です。
2011年9月30日(金)@TOTOギャラ間

■洋上のインテリア展 
客船を丸ごと輸入せざるを得なかった明治期から国威発揚の昭和を経て戦後へ。豪華客船の歴史は、開国以来の日本史そのものである。客船は建築史においては万国博のパビリオンに近い位置づけが可能だと思われる。数多くの建築家が客船のインテリアを手掛け、中でも中村順平や村野藤吾は内装設計の名手として名高い。さらにはモダニズムの旗手・丹下健三も客船設計に携わっており、興味深い。彼の一枚の作画はお世辞にも魅力的なもてなし空間とはいえず、建築家としての姿勢、国の威信や商業主義の絡み合いを見て取れる。
2011年10月16日(日) @日本郵船博物館