建築家の講義 ルイス・カーン  ☆☆☆

本気で「本質」を問うこと、長らく忘れている。

公共住宅の設計に充てた前半生、そして1951年以降のモニュメンタリな作品。それを必ずしも異色だとは思わない。当時のアメリカ社会を真っ当に受けた経歴だと想像する。が、実のところカーンを全く知らず、彼自身の思うところも、建築界での評価もわからない。とかく焦りがちな私だ。無知をいいこと、カーンの言葉を戒めに、経歴を励みとしたい。