ひとり暮らし 谷川俊太郎 ☆☆ 13/10/27

ふたり暮らしをはじめた同期が残していった一冊。
「葬式には未来というものがないから何も心配する必要がない」と谷川俊太郎はいう。葬式をあまり知らないが、私も結婚式は苦手だ。演出が欺瞞と商売っ気に満ちている。
物語には救いを、人生には幸せをと、気ばかり急いても仕方ない。閉じた部屋に花を添える、それくらいでいい。言葉はそんなところから生まれるだろう。
ひとりふたりと退寮がつづき、ついには空室に囲まれた。春には新入社員に囲まれる。寮住まいのひとり暮らし、早6年生。落差の激しいオセロゲームだ。