心に迫るパウロの言葉 曽野綾子 ☆☆☆☆

残るでも、響くでもない、心に迫る言葉である。自ら正しいと考えるものを信じて行動することは、正しい。でも自らの正しさを他人に押し付けたり、求めたりしてはいけない。判っているはずの教えがいかに難しいことか。いまの私がパウロの言葉に再び出会えたことは、ひとつの贈物かもしれない。(新潮文庫/140802読了)