2014-08-16から1日間の記事一覧

「全身○活」時代 大内裕和+竹信三恵子 ☆☆

就活、婚活、保活からみる社会論―バブル以前/以降の「世代間断層」。アベノミクスは、高度経済成長時代を忘れられない世代のための「夢よ、もう一度」にほかならない。まったく同感です。 いち女性ワーカー、いち土建屋として、昨今の潜在的な女性労働力、…

泥象(でいしょう) 鈴木治の世界 ☆☆☆☆

「使う陶」から「観る陶」へ、そして「詠む陶」へ 言葉に苦しむ、久々の展覧会。具象的で抽象的。端正でおおらかでもある。単体の力強さと、並んで立つ像の均衡。赤土の粒子はあたたかい触感を、白磁をなめる光は透き通った味覚を伝える。徐々に、題を見ずし…

いろ・うごき・かたち アートをめぐる夏の冒険 ☆☆

こどもたちの夏休みは忙しい。読書感想文、自主研究、お絵かきの宿題に美術鑑賞の感想文。小中学生を見据えた本展覧会は、決して子供向けではないものの、作品の寄集め感がある。私が子供だったら感想文のネタには選ばないな。葉山館の良さである、展示室に…

ヘスス・オルテガ グループ フラメンコ ☆☆☆☆☆

母とスペインでフラメンコをみてから8年がたちました。今回はお祝いごとのため(辛気臭い日にしたくなかったので)新宿で母と鑑賞。実力者が揃ったショーに恵まれ、力強さ、技術の高さ、すべてにのまれました。背筋から指先まで緊張をみなぎらせたバイレ。…

佐藤時啓 光―呼吸 ☆☆☆

週末、久々に恵比寿ガーデンプレイスに出向いた。爽やかな夕暮れの風に吹かれ、テラスでビールを楽しむ人が目立つ。開放的で賑やかな雰囲気を抜けると、佐藤時啓の異様な世界観が際立っていた。代表作<光―呼吸>は、佐藤が無人の街や建築に光をかざし、フィ…