私の幸福論 宇野千代 ☆☆☆

幸せの言葉をきく
縁起のよさでいえば、私の苗字はまちがいなく世界一。一生手放すまい。名前負けしないよう、ちょっとした気負いがある。
「WLB」、「○○歳までにすべき○○のこと」、「○○力」云々。漫然と幸せへの強迫観念をかりたてるだけの標語にはくたびれた。そんなとき、宇野千代のどこまでもまっすぐな言葉が、すっと生活の姿勢をただしてくれた。
おのずと表情が明るくなる。六本木から赤坂まで、いつもの早朝の通勤路。若い子連れの女性が「おはようございます」と、ビルを掃除していた男性が「いってらっしゃい」と声をかけてくれた。今日はいい日になりそうだ。

最近関心したこと備忘録
宇野千代。「境遇と私の間には、これっぽちいも隙がない」夢中になって当たること。ちょっと馬鹿になってやってみよう。建築は馬鹿じゃないとできない、と石山さんも言っていた。
・会社の若いMさん。ちくちくぐずぐずと図面をなおす私の傍で一気に図面をアップ。思いきりのよさにヤラレタ!改めて思う、仕事まわすってそういうもんだ。
・関連会社のNさんは凛とした憧れの女性。初心者向けの学会セミナーで、ベテランの彼女とご一緒した。講義中にはポイントを押さえたメモ、休憩時間にはビジネス書。向上心が、たとえば才能のような持ち物ではなく、姿勢そのものになっている。ビシビシときた、手本にするぞ。