歴史

土地と日本人 司馬遼太郎(対談集)☆☆☆(まだ読んでいる途中…)

学生のころちょっとヤクザな恩師に言われたのは「100マンあったら土地をかっておけ」。かかりつけの漢方医にいわれたのは私は「土地」業?に縁があるらしく(この放浪癖からして全くそうとは思えない)、今、父に私が言うのは「家もいいけどまずは土地」…

祝祭の都ザルツブルク 小宮正安 音楽之友社 ☆☆☆

見立てなど、難しいこというなかれ。街そのものが文字通り劇場、市民はまさに立役者。果たしてそのザルツブルクの今は。高まる期待。MEMO=1920年大聖堂前でのイエーダーマン/フェルゼンライトシューレ改造/1840年没後50年モーツァルトの再評価熱(対ナポレ…

日本語と日本人 司馬遼太郎(対談集) ☆☆☆

赤尾兜子との対談。和語のしなやかな表現で、リアリズムに徹した正岡子規について。日本文学における彼の特異性をしる。のみならず、厚みがあり、やや屈折する人間性に惹かれた。これは子規をあらためて読まねば、と思う。 家賃と同じくらい、日々の刺身に金…

日本人と日本文化 司馬遼太郎+D・キーン ☆☆☆☆

対談から40年。今読んでも、日本という国は相も変わらず、哀しいくらい、面白い。内容は目新しくも過激でもないが、身体の一部と化した最良の知識人の造詣に、じんわり感銘を受ける。なにしろ巻末の関連略年表は、西暦600年から日韓併合にまで及ぶ。思わず…

朱の丸御用船 吉村昭 ☆☆☆☆☆

村の文学 読みかけたままにしていた「朱の丸」を再び手にとる。「村」の文学に久しくお目にかからないと、前出の「アヘン王国」できづいたためだ。「一人称単数」の独善にすぎる、ややナルシシズムなお手頃小説とはちがう、人間関係の厚みが村にはあるだろう…