続・建築について話してみよう 西沢立衛 ☆

「象の時間と蟻の時間」、ふと思い出すサーリネンのことば。時間のスケール感は、空間のそれよりも得がたい、出自と文化を負うものではないでしょうか。西沢さんの徒然なエッセイ、コルビジェやニーマイヤーに関する文など読み、建築にしろ文学にしろ、縮みこんだこの国の感性を思います。どこかにきっと、壮大な時代感を備えた日本人もひとりくらいいることを願いながら。